今年もやります。
ルールは以下の通り。
順不同、一応ネタバレ注意。
■『BanG Dream! 2nd Season』 #04 「ゴーカ!ごーかい!?のっびのびワールド!」
シナリオ/後藤みどり 絵コンテ/高橋成世 演出/間島崇寛 CGディレクター/小川晴代 2D作画監督/茶之原拓也、八森優香、花井柚都子、阪本麻衣
これぞ「ハロー、ハッピーワールド!」と叩きつけてくるような強烈なエピソードに度肝を抜かれました。破天荒で荒唐無稽、型破りなハロハピの世界に魅了され放送後すぐにガルパをインストールしたことを思い出します。3階から飛び降りて登場、豊富な資金力を使ってのもてなし、パラシュート無しダイブ・・・、僕は本当に青春バンドアニメを観ていたのか・・・?
■『明治東亰恋伽』 第6話 「夢と情熱のエレキテル」
脚本/はるか 絵コンテ/四分一節子 演出/山田卓 作画監督/宍戸久美子、秦野好紹
でーんきでんき!でーんきでんき!
綾月芽衣さんの歌う『エレキテルショー』のキュートさに尽きるでしょう。綾月芽衣さんにかかれば電気導入に反対のおじさん達を説得させるのも2分足らずのパフォーマンスで成し遂げる、圧倒的な説得力。最終回に繋がる鴎外さんとの甘いラストシーンも見どころ。電気でGO!
■『からかい上手の高木さん2』 第11話 「歩数/花火/お土産/約束」
脚本/加藤還一 絵コンテ/岩岡夢子、桜井弘明、小俣真一、大地丙太郎 演出/松村樹里亜 総作画監督/諏訪壮大 作画監督/宍戸久美子、中野江美子、福田瑞穂
通常回では1話あたり4~5本のオムニバスを1人ないし2人の演出家が担当しますが、今回はそれぞれのエピソードを違う演出家がコンテを切るやや特殊な回。それぞれ担当の方の特色が出ていて且つ各エピソードの繋がりが見事な回になっています。
大地丙太郎氏コンテの『約束』は甘酸っぱさが極まるエピソード。巧みな”間”のコントロール、高木さんの嬉しそうな表情と演出に身悶えしました。
■『さらざんまい』 第九皿 「つながりたいけど、伝わらない」
脚本/幾原邦彦、内海照子 絵コンテ・演出/武内宣之 作画監督/高野やよい、石川佳代子、川妻智美、石川奨士、小園菜穂、Moaang、松嶌舞夢、たけうちのぶゆき
「化物語」や「輪るピングドラム」9話に影響を受けた人間としては武内宣之氏のフィルムを入れないわけにはいかないと思いました。久慈兄弟をメインとし一稀と燕太、レオとマブらの想いを描いた見応えのある映像でした。
実写素材と武内氏らしい光がアクセントになった演出
久慈誓の帰結を描いたCパート、兄としてのコンプレックスと道を踏み外していった彼の軌跡、それでも想い続ける弟への愛、津田健次郎さんの迫真の演技は圧巻の一言です。
■『グランベルム』 第7話 「ミス・ルサンチマン」
脚本/花田十輝 絵コンテ/中西和也 演出/渡邊政治 総作画監督/明珍宇作 アルマノクス総作画監督/ジミー ストーン アルマノクス作画監督/中西和也
好きだったからこそ心が軋む
好きだったからこそ執着する
エルネスタを困らせたい、自分を嫌と言うほど意識させたい
それは全てを懸けたストーキングという名のライフワーク
次回、グランベルム『ミス・ルサンチマン』
純粋無垢なる憎悪とは
お挑発ですのォ・・・?
日笠陽子さんの嫉妬と歓喜と悲哀に満ちた鬼気迫る演技にただただ圧倒させられました。「ミス・ルサンチマン」の名に相応しい憎悪と悲しみに満ちた虚しいエンディング。2019年最高の巨大感情女、アンナ・フーゴ、永遠なれ・・・。
■『キラッとプリ☆チャン』 第60話 「ステキに楽しく!デザインパレットだもん!」
脚本/雑破業 絵コンテ・演出/大島克也 作画監修/斉藤里枝、川島尚、青木康哲、島田さとし
公式データに「弱点:イマイチ目立たない!」なんて書かれてしまう*1ほど目立つ存在でなかった桃山みらいが感情豊かに(タガが外れたような?)、配信講座での交流を通じてコーデを完成させていく王道且つ主人公らしいエピソードをやってくれたことに感謝しかありません。桃山、お前が主人公だ・・・。
新進気鋭の演出家・大島克也氏の、2年目のプリチャンの勢いを感じさせるようなハイテンションかつ意欲的な演出が光っていました。『アイカツフレンズ!』等でのお仕事も含め今年は大島克也氏の飛躍の年でもあったと思います。
これは・・・ 。
■『八月のシンデレラナイン』 第2話 「できる、できない」
シナリオチーム/田中仁、伊藤睦美、吉成郁子、大内珠帆 絵コンテ・演出/ 粟井重紀 作画監督/西川真人、山村俊了、冨田佳亨、丸山大勝、西村真理子
だって新しい私のグローブ、買いに行かなくっちゃ
『八月のシンデレラナイン』は毎回が名エピソードと言える充実ぶりでしたが、それを予感させる丁寧で堅実さが光るこのエピソードを選出。
才能や競技の向き不向きによる劣等感、勝敗に捉われると競技を好きだった気持ち・楽しむ気持ちを忘れてしまう。スポーツ物においてベタな話題ではありますが競技を続けていた身としては非常に滲みるエピソードでした。
■『アイカツフレンズ!』 第71話 「さくやの思い、かぐやの思い」
脚本/大知慶一郎 絵コンテ・演出/山地光人 作画監督/三橋妙子、細田沙織
フレンズではラストとなる白百合姉妹メイン回。さくやとかぐやの別れのエピソードであると同時に『アイカツフレンズ!』の終わりと『アイカツオンパレード!』の始まりを感じさせ切なさで胸がいっぱいになりました。姉妹でベットで泣きあうシーンはスペシャルな作画も相まって忘れられないカット。
■『ちはやふる3』 第十首 「さねかづら」
脚本/柿原優子 絵コンテ/いしづかあつこ 演出/細川ヒデキ 総作画監督/濱田邦彦、今村大樹 作画監督/西川千尋、原科大樹、北村友幸、満若たかよ、森下勇輝、村谷貴志、濱田邦彦、今村大樹
兄弟子と弟弟子、新と村尾さんの二人の関係性が好きで原作でもお気に入りのエピソード。新の動揺に対しての村尾さんのアシストは同門で互いに練磨してきた間柄を思うと胸が熱くなるシーン。腹痛で中座するアクシデントを挟みながらも緊張感を孕みつつテンポよく進む試合は、時間を経つのを忘れてしまう程見入ってしまいました。
■『フリージ』 第23話 「バザー」
監督/モハメッド・サイード・ハリブ
一応レギュレーション違反じゃないはず・・・。
ドバイのテレビ局による視聴者投票で3年連続1位に輝く国民的人気番組、それがフリージ!ドバイの片隅に暮らす4人のおばあちゃんのきららアニメさながら(?)のやり取りと邪悪さと暴力が入り混じったドバイの日常系アニメ。騙して水タバコを作らせる胡散臭いババアvs4人の邪悪なババア達の、ミュージカルパートあり特攻ありのフリージ随一の暴悪さを誇るエピソード。
以上が本年度選出したエピソードとなります。
また次点として、
第19話 「天邪鬼の巻」(村越繁&境宗久)
■『風が強く吹いている』 第23話 「それは風の中に」
■『ビジネスフィッシュ』 第5回 「#9 魚脇、泳がせ泳がされ #10 乙姫さんとタイな関係」
■『Re:ステージ!ドリームデイズ♪』 #4 「もう終わりだみぃ!」
■『アイカツオンパレード!』 第7話 「かがやく三つの太陽」
■『BAKUMATSU クライシス』 第5話 「来たのは誰だ?夜空のコンペイトウ」
■『女子高生の無駄づかい』 第7話 「やまい」
■『メルヘン・メドヘン』 第12話 「ハッピーエンドの魔法」(疲弊本のことを思いながら視聴して涙を流してしまった)
以上に加え『W'z』や『真・中華一番!』『魔王様、リトライ!』なども入れたかったのですがあまり挙げるとキリが無いので省略させていただきます。
今年はアニメ全部(履修出来ていないシリーズ物以外は)観ました。多分・・・。アニメは真面目に全部観ましょう。
来年も頑張ってアニメ観るよ~
*1:第18話参照