話数単位で選ぶ、2018年TVアニメ10選

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一度参加してみたかった企画。ルールは以下の通り。                  

 ルール

2018年1月1日~12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。

・1作品につき上限1話。

・順位は付けない。

順不同、掲載順に他意は無いです。一応ネタバレ注意。拙い文章ですがご容赦ください。


■『少女☆歌劇レヴュースタァライト』第5話「キラめきのありか」

脚本:樋口達人/絵コンテ:久保田雄大/演出:三上喜子/総作画監督:齊田博之、伊藤晋之/作画監督:松尾亜希子、細田沙織、清水海都/原画作画監督:河本零王、髙澤美佳、谷紫織/作画監督補佐:浅尾晃成、ジュノンたけお、杉山有沙、小出卓史、森公太/スズダルキャット作監:谷紫織

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野球回のあるアニメは名作。

「キラめき」を見いだせない露崎まひるがレヴューを通して「キラめき」を再発見するエピソード。まひるのスコアがずっと0点=変化を求めないまひるが行動を起こしてないことの現れであったり、サヨナラホームラン=華恋の「キラめき」の依存からの決別であったり、野球という舞台装置の使い方が巧みでした。レヴューが終わった後でも九十九組が和気藹々としてるのが可愛い。This is オイモ・・・。

 

■『音楽少女』第6話「ニクとアイドル」

脚本:笹野恵/絵コンテ:安形裕篤/演出:伊勢弘昌/作画監督:飯飼一幸、津熊健徳、安達祐輔、森本浩文、臼井篤史

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パンチのきいた絵面とストーリーでガチコーンと視聴者の頭をぶん殴っていったアニメからは6話を選出。OP主題歌「永遠少年」の意味の判明と共に語られる大御所作詞家・夏輝先生のアイドル観に唸らされました。夏輝先生が未来と一緒に踊るシーンは音楽少女屈指のトンチキで熱い名シーン。

 

■『宇宙よりも遠い場所』第12話「宇宙よりも遠い場所

脚本:花田十輝/絵コンテ:いしづかあつこ 清水健一/演出:北川朋哉/作画監督:川口裕子 日向正樹

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あまり語るのは野暮な気もしますが・・・。

小淵沢報瀬が現実を確認し覚めるエピソード。再三劇中で言われている「淀み」が「一気に流れていく」のを受信していく未読メールの流れ(時間の流れでもある)で表現するのは天才的。順位を付ける企画では無いですが、2018年マイベストワンエピソードを決めるとしたらこの挿話。

 

■『ゾンビランドサガ』第8話「GoGoネバーランドSAGA」

脚本:村越繁/絵コンテ・演出:石田貴史/演出補佐:境宗久、清水久敏、後藤康徳/総作画監督:桑原幹根/作画監督桑原剛細田沙織、かどともあき/作画監督補佐:柳隆太、村長由紀、岡真里子、青野厚司、佐々木貴宏、川元まりこ、和田伸一、栗原基彦、崔ふみひで、高原修司、高乗陽子

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ギャグに振ったAパートから、リリィがフランシュシュとしてパピーに歌で想いを伝える感動のBパートの落差にやられながら号泣したエピソード。

「テレビの中からパピーを笑顔にしたい」という想いを持って亡くなったリリィが、死後ゾンビとなって「夢の中でまた会えたら」とパピーに歌で伝える切なさ、そこからテレビの中からパピーの想いを叶えるという構成が滅茶苦茶強かった。

シリアスとギャグの織り交ぜのバランス感覚、ゾンビアイドルという設定の活用が見事な本作ですが、それが最大限に発揮されたのがこの回のように思います。

 

■『HUGっと!プリキュア』第16話「みんなのカリスマ!?ほまれ師匠はつらいよ」

脚本:村山功/絵コンテ:渡邊巧大/演出:川崎弘二/総作画監督:山岡直子/作画監督:渡邊巧大

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HUGっと!プリキュア』は個人的に各話の画面のレベルが高い印象なのですが、特に完成度が高いと感じたのがこの16話。コンテ・作監を担当されたのは同作品4話の作監も担当された渡邊巧大さん。『タイガーマスクW』36話でも印象的だったレイアウトや感情芝居はこの回でも健在。ワンカットに複数の人物の動きを詰めたカットや陰影を意識したショットが見事でした。4話や15話とも迷ったのですがアクションが抜群にカッコいいこの挿話をチョイス。

 

■『ウマ娘 プリティーダービー』第11話「おかえりなさい!」

脚本:米内山陽子/画コンテ・演出:本間修/作画監督椛島洋介、宮崎司、辻智子、村長由紀、松岡謙治、合田真さ美、井上裕亮、小島明日香、宮下雄次、阿部美佐緒、野田康行

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史実に沿って展開してきたウマ娘ですがこのレースは完全にifルート。今までのレースと違って結果が予測できないためハラハラしながら見守りました。リギルのメンバーやトレーナー、実況と解説の細江さん*1が感極まっているのにつられ思わず感涙。競馬に通じた方、そうでない方にも見てほしいエピソード。

 

■『軒轅剣 蒼き曜』第10話「詰問之雫」

シナリオ:高山カツヒコ/絵コンテ:ワタナベシンイチ/演出:上野壮大/総作画監督:亀谷響子、吉田和香子/作画監督:吉岡敏幸、中山岳大、中島美子、山村俊了、宇都木勇、わたなべひろし

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大陸系アニメに似つかわない(失礼)メリハリのある構成で今年最大のダークホースとなった作品から。サブタイトルの通り落ちる雫で詰問する「水滴刑」が行なわれるのですがその描写があまりにもエグい。大幅に尺を取り精神が壊れていく様をエロティックに、執拗に描写された水滴刑に戦慄(恋敵が姉に送ったペンダントを拷問器具に使うところも凄い・・・)。釘宮理恵さんによる快演も見どころ。今後アニメで拷問描写をやる上で大きな壁となる挿話だと思います。

 

■『アイカツフレンズ!』第31話「伝説の101番勝負!」

脚本:柿原優子/絵コンテ:馬引圭/演出:徳本義信/作画監督:岩崎成希、秋津達哉

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1話の出会い、11話の告白、28話の活動休止を経てピュアパレットの再結成を圧倒的な絵の力で、しかも1話のリフレインをされて思わず参ってしまいました。

「友達100万人」を目標とする友希あいねと「1人のベストフレンズを求める」湊みおのズレが解消される、見事な挿話でした。名前呼びは神事!

f:id:p_e_sf1:20181231205156j:plain前髪が長いとイケメンに見える・・・

 

■『ヤマノススメ サードシーズン』第4話「クラスメイトと遊ぼう!」

脚本:ふでやすかずゆき/絵コンテ:寺東克己/演出:山本裕介/総作画監督松尾祐輔/作画:松本憲生

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ヤマノススメの山に登らない回。陰キャコミュ障美少女のネガティブな思考とコミュ力お化けの友人達の優しさに思わずジンワリ。

エピソードとは関係ないですが一人原画の際に「作画」とクレジットされるのが個人的にかなり好き。

 

■『甘い懲罰~私は看守専用ペット~』第5話「脱獄」

脚本:戸田和裕/絵コンテ・演出: 熨斗谷充孝/作画監督:ななし、たまねぎ

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2017年4月から始まったComicFestaの5分枠アニメ、通称「僧侶枠」。突飛な展開と規制芸で人気を博した(?)が、シリーズを重ねるごとにマンネリ化し勢いが落ちていった印象でした。が、このエピソードで復活を確信。ダクトの中を高速匍匐前進で追いかけてくるという完全に”狙って”きている描写なのですがまんまとやられました。

間違いなく2018年で一番笑ったエピソード。

 


以上が今年の選出エピソードです。

また次点として、
恋は雨上がりのように』第5話「香雨」

■『ハクメイとミコチ』#11「夜越しの汽車 と 雨とテンカラ」

■『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』10話「愛する人はずっと見守っている」

■『アイカツスターズ!』第96話「みんなで輝く!」 第98話「ゆずっとリリィ☆」

■『メガロボクス』第3話「GEAR IS DEAD」

■『LOST SONG』第8話「悠久の歌」

■『若おかみは小学生!』第16話「涙の理由と若おかみ!」 

■『立花館 To Lie あんぐる』第4話「受難とトイレ」

■『ちおちゃんの通学路』第11話「part A 真夜中のちおちゃん part B あぽくり!」

■『抱かれたい男1位に脅されています。』hug7「好きでいてもいいですか。」

■『うちのメイドがウザすぎる!』第6話「うちのメイドの昔のオンナ?」

■『やがて君になる』第9話「-位置について- -号砲は聞こえない-」

■『あかねさす少女』#12「いつか、黄昏の降る空の」

■『アニマエール』第12話「One for All,All for One」

■『色づく世界の明日から』第十三話「色づく世界の明日から」

上記以外にも90以上あった候補から泣く泣く10まで絞り込みました。それほど2018年は凄まじい1年であったと思います。

 

今年は放送時間の被り等の問題で見残したアニメが何本かあったため、来年は取りこぼしの無いようストイックに視聴を続けていきたいと思います。

 

来年も頑張ってアニメ観るよ~。

*1:この回の細江さんの声が滅茶苦茶感情が乗っていた